猫の下部尿路疾患(FLUTD)のこと
下部尿路というのは膀胱や尿道のことでFLUTDはこの膀胱や尿道で起こる病気です。
今回は下部尿路に集まった結晶が尿石に変わって、膀胱を傷つけたり尿道に詰まったりする下部尿路疾患(FLUTD)について少し書きたいと思います。
今回の目次
- 猫の下部尿路疾患(FLUTD)の種類
- 猫の下部尿路疾患(FLUTD)の症状
- 猫の下部尿路疾患(FLUTD)の原因
- ストルバイト結石
- シュウ酸カルシウム結石
- 猫の下部尿路疾患(FLUTD)になってしまったら・・・
- 猫の下部尿路疾患(FLUTD)にならないように
- 我が家の猫の下部尿路疾患(FLUTD)対策
- ストルバイト対策番外編
猫の下部尿路疾患(FLUTD)の種類
結石は主に2種類あります
・ストルバイト結石(成猫に多い)
・シュウ酸カルシウム結石(高齢猫に多い)
猫の下部尿路疾患(FLUTD)の症状
・トイレに行く回数が増える
・おしっこに血が混じっている
・おしっこにキラキラしたのもが混じっている
・おしっこがでない
などなど。基本的には前回書いた膀胱炎と似た症状だと思います。
猫の下部尿路疾患(FLUTD)の原因
・飲む水の量が少ない
・ミネラルに配慮されていないドライフードを与えている
・オス猫(尿道の構造的に)
・冬(水をあまり飲まなくなる)
多分これ以外にもいろいろあると思いますが、ぱっと思いついたのはこんな感じです。
ストルバイト結石
・尿PHがアルカリ性(PH7.0以上)になると結晶化しやすくなる
・マグネシウムの過剰摂取が主な原因のようです
・1度治っても、フードや飲水量対策をしないと繰り返します
・ひどい場合は療法食(維持食)を与え続けないと何度も再発しちゃう猫ちゃんもいます
※個人的にはリンの過剰摂取にも気をつけています。
シュウ酸カルシウム結石
・尿PHが酸性(PH6.0以下)になると結晶化しやすくなる
すみません、シュウ酸カルシウム結石の知識が乏しくてよく分かってないのが現状です。カルシウムやビタミンEの過剰摂取、低リン食などなどストルバイトと比べてやや複雑です。今、自分の知っている範囲では
シュウ酸カルシウム結石はストルバイト違い、療法食で溶けません。一度できてしまった結石は溶けないのでシュウ酸カルシウム結石になると手術が必要になります。
ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石どちらも濃い尿が結晶化の原因となるので水分をしっかり摂らせておしっこを薄めること。あとはミネラルに原因があるのでミネラルに配慮されているフードが良いのかなと思います。
猫の下部尿路疾患(FLUTD)になってしまったら・・・
すぐに病院へ。
尿毒症になってしまうと命の危険もあります。
猫の下部尿路疾患(FLUTD)にならないように
・運動や食事の工夫で飲水量を増やす
・ドライフードとウェットフードの併用
・ドライフードはミネラルに配慮したものを・・・
・下部尿路疾患(FLUTD)に配慮したフードもあります
我が家の猫の下部尿路疾患(FLUTD)対策
我が家の長女猫は1歳の時にストルバイト結石になり、それ以降約9年間療法食(維持食)を与え続け、月に1度動物病院でおしっこ検査をしていました。数年前にネットで維持食のよからぬ噂を知ってなんとか維持食を卒業したいなと色々調べた結果、ドライフードはマグネシウム0.08%以下・リン0.9%以下のものを選ぶようにしています。おやつ代わりにウェットフードに水を加え水分を多くとらせています。
一応、上記の方法でずっとPHの維持食を食べ続けていた長女猫は今は一般食への切替に成功しました。たまにPHが高くなると療法食を3~4日間あたえています。ただ長女猫はこの春に11歳と高齢期に入るので年齢のせいでPHの数値が収まっているだけなのかもしれませんが・・・
週1度のPHチェックもしています。5匹全員しています。おしっこを採るタイミングもありますがだいたい6.4~6.8でなんとか維持しています。
ストルバイト対策番外編
猫ちゃんが食べるようであればクランベリーサプリメントを与える方法もあります。我が家も一度購入してみましたが誰一匹食べてくれませんでした( T_T)ネットで調べてみると食べてくれる猫ちゃんも多い様なのでチャレンジしてみても良いかもしれません。
もともとクランベリーが入っているフードもありますので、また紹介していこうと思います。